人材派遣会社を超えて、
プロフェッショナル
輩出企業へ。
社会は日進月歩です。時代は秒進分歩です。日本の人材サービス業は進化を迫られています。人材派遣ビジネスもしかりですが、やみくもに新しさだけを追いかける愚は避けたいと思います。私たちはずっと「人材を派遣する」という表現に違和感を覚えてきました。人を右から左に派遣するサービスに価値はありません。「人材を成長させる」ことが人材派遣の本質です。人の成長を通じてクライアント企業の成長に貢献することが事業目的です。人材派遣ビジネスの進化は、おそらくそこに糸口があります。人材派遣会社のあるべき姿を探求した先に次代が求めるかたちがある。それがエー・オー・シーの考え方です。
事業の本質と社会の要請をマッチングさせれば、私たちの未来指標は明らかになります。キーワードは「技術」です。AIを中心とした技術革新は人の仕事を奪うのか?といった議論がありますが、エー・オー・シーの導き出した解は「人≠AI」です。すなわち「人にしかできない仕事」はまだまだ多分に存在します。とりわけ「技術を有する人」は、広く、強く、求められるはずです。ITでは補えない技術。AIを動かすための技術。そうしたスキルをもつエンジニアを養成し、輩出することが、私たちの指標になると考えます。2020年に開設した技術者教育センターATC(エー・オー・シー・テクニカル・センター)はその布石です。さらに海外の優秀な人材を技術者として育て、日本企業の戦力にする当社独自のノウハウは、今後ますます求められるでしょう。誤解を恐れずに言えば、エー・オー・シーはもはや人材派遣会社ではありません。エンジニアを中心とした人材のプラットフォーム、あるいは「プロフェッショナル輩出企業」として進化を遂げています。
未来戦略の先に見据えているのは、人材と企業のオールハッピーという指標です。両者にとって正しい価値を提供し、エー・オー・シーに関わるすべての人をハッピーにすることが私たちの願いです。設立から30年を経た現在も、その想いは不変です。秒進分歩の時代にあっても、変わることのない指標を見定め、自らの使命を果たしつづけます。みなさまの御指導と御鞭撻こそが私たちのエネルギーです。めまぐるしく進化するであろう2020年代も、私たちの一挙手一投足にご注目いただけたら幸いです。
株式会社エー・オー・シー
代表取締役社長本多 温史